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【カンボジアの伝統文化】アサプラ舞踊に仮面劇、影絵芝居、民俗芸能、伝統工芸に至るまで徹底紹介!

数々の試練を経ながらも私たちを魅了してやまないカンボジアの文化。踊り子さんのきらびやかな衣装などは、カンボジア旅行をしたことがなくてもイメージできるほど有名ですよね。

今回はそんなカンボジアの伝統文化を徹底紹介!宮廷文化民衆文化伝統工芸について盛りだくさんの情報をお届けします!

カンボジアの伝統文化は東南アジア文化の中心!

カンボジアの文化は、東南アジアで最も栄えていながら、最も復興を必要としている文化です。華のような宮廷文化と街の人々が作り出した大衆文化、そしてその文化をリセットさせたクメール・ルージュの存在・・・。

誕生と破壊の連続によって新たなものを生み出して来たカンボジアの人々の背中に、私たちはたくさんの学ぶべきことがあると言えるでしょう。

宮廷文化

やはりカンボジアの文化を語るにあたって欠かせないのが宮廷文化です。カンボジアの王朝として最も勢力があったアンコール朝時代にかなりの発展を遂げました。特に発達したのが華やかな宮廷舞踊仮面劇です。

どちらも脚本のベースはかの有名な『ラーマーヤナ物語』で、王国に舞踊や劇を披露する専門の役所が設置されていたほどなんです。アジア圏を見ても、文化についての具体的なことをするための官公庁の部署があった国、というのはなかなか存在しません。

宮廷舞踊

カンボジアの宮廷舞踊は、ツアープログラムなどに参加して楽しむことができます。ツアーなどで必ずと言っていいほど観ることができるのが「アプサラの踊り」です。

アプサラとは水の精の名前。実際に見ていただければわかるのですが、本当に天使・天女のようにきらびやかな服装をして踊っている様子はまるで宇宙のどこかに来たかのような気分にさえなります。

指の形一つ一つに意味が込められているんです。

踊り手の皆さんも、アプサラは神と人間とをつなぐものとしてのプライドを持って踊りに挑んでいるということを伺ったことがあります。

カンボジアのアプサラは日本の神楽にどこか似ている点があるという、日本人にとって魅力あふれるものなので、ぜひ観賞してみてくださいね!

↓↓アプサラダンスについて詳しくはこちらをご覧ください!↓↓

【完全版】カンボジアの宮廷舞踊『アプサラ』を徹底紹介!

仮面劇

日本にも世界に誇る仮面劇、能楽がありますよね。仮面劇の最高峰と言われる能楽と同様に、世界中の文化人が口を揃えて称えるのがカンボジアの仮面劇なんですね。

脳とは真逆の派手派手しいデザイン!

色とりどりで見応えがあります。

躍動感あふれる踊りに、色彩豊かな仮面を見ていると、だんだん幻想の世界に引き込まれていくでしょう。

カンボジアにとっては、宮廷舞踊と並んで文化復興政策の重要な項目となっています。ぜひご覧ください!

民衆文化

日本でも各地の農村に仕事をはかどらせるための歌があります。代表的なもので言えば徳島県の「祖谷の粉ひき節」や北海道の「ソーラン節」などでしょうか。

同じように、カンボジアにも、民衆の仕事や普段の生活の中で生まれた文化というものが存在するんです。

稲作地帯のカンボジアらしく豊作を神に請う祈りの踊りがあったり、ふとした瞬間に生まれた恋を躍動的に歌い上げる歌謡があったりと、民衆ならではの活発な文化を身体で感じることができます。

民衆文化は言い伝えによって受け継がれてきたものが多いので、同じようなものでも地方によってディテールに差があることが多いです。その細かな違いを発見しながら観るというのも1つの楽しみですね!

チョムリョン(歌謡)とロドリ(踊り)

民衆の文化を語る上で欠かせないのが「インスタント性」つまり「即興性」です。アドリブでパパッと次のセリフが出てくる・・・そういうのが「いいね!」の対象というわけです(笑)。

特に有名なものの1つが「アーヤイ」と呼ばれる掛け合い形式の歌。

↑アーヤイの映像です。画質が悪くてごめんなさい…

はじめに男性がその場で詩を作り上げ、次に女性がその詩に続きを歌い、2人でどんどん詩を作り上げていくという芸能なんです。そして二人の身振り手振りが周囲の人々を巻き込み、熱気が高まっていきます。こうして1つの作品が完成していくんですね。

歌も踊りも、地方によってかなり味があります。長期でカンボジアを旅行する人は、ぜひ色々な歌と踊りを楽しんでみてくださいね!

スバエク(影絵芝居)

スバエクという影絵芝居も地方独特なのですが、これを語るときにも出てくるキーワードはやっぱり「即興性」です。比較的小規模な影絵芝居である「スバエク・トーイ」が主には演じられているんですが、1度として同じセリフだったことはなかったんです。

お芝居に使われる影絵。

なんとこのお芝居、台本がないんです!実はこの影絵劇では話の大筋が『ラーマーヤナ物語』を元に決められているだけで、細かなセリフは即興で作りあげていくことになります。これが影絵劇の豊かな色彩を生み出しているんですね。

スバエクは演者による活発なやりとりが観客の緊張や笑いを生み出しています。ぜひあなたの目でチェックしてみてください!

↓↓スバエクについて詳しくはこちらをご覧ください!↓↓

【完全版】カンボジアの影絵芝居『スバエク』を徹底紹介!

民俗芸能

カンボジアのお正月(4月中旬)に催される民俗行事に「トロット」というものがあります。新年の神々を迎えて、今年の幸福を祈願し、踊りを行うのです。精霊崇拝(アニミズム)仏教的要素が加わって形成されました。農村の伝統行事のひとつとして、大変重要な位置を占めています。

仏教的要素が見て取れますね〜

カンボジアはお米の生産が盛んですが、お米の生産には「雨と晴れを繰り返すような天気の変化」が重要です。来年も米がよく育つように天気の変化が訪れて欲しいなあ、という願いを込めて踊っているんだそうですよ。

豊作を祈る現地の人々の熱い思いが伝わってくる「トロット」、ぜひ体験してみてください!!

伝統工芸(織物、彫刻)

カンボジアの伝統工芸品で特に注目したいのが、機織りの技術です。

伝統的に農村に伝わってきた機織りの技術は、母から娘へと受け継がれてきた秘伝の技で、非常に美しい織物が生み出されています。農業ができなくなる乾季には、皆が副業をしますが、この織物はその副業として発展してきたものの1つです。

色とりどりのクロマー。通気性が良さそうですね。

地方の農村近くで市場に寄って、「クロマーはないか」とか「サンポットはないか」とか尋ねてみてください。きっと売り子さんが持ってきた織物の色彩の美しさに、あなたは魅了されてしまうはずです。とても魅力のある一品なので、ぜひお試しくださいね!

女性が履いているスカートがサンポット。

もう1つ、伝統工芸品で見ていただきたいのが彫刻です。

遺跡に残される精巧な彫刻。

カンボジアの彫刻技術はアンコール朝時代に急速に発展しました。そしてその発展を支えてきたのがカンボジアの宗教なんです。文字が読めない人々に対してその宗教の素晴らしさを伝えたのが、彫刻だったと言うわけです。

威厳をたたえる仏像。

仏教であれば仏像、アンコール朝独特の民族宗教であればアプサラの像や装飾文様など、一言に「美しい」という言葉ではとても語りきれない美しさ、麗しさがあります。

踊るアプサラ像。指の造形に注目!

こればかりは写真でとても表現しきれません。ぜひあなたの目でチェックしてみてください!

まとめ 破壊から復興へ・・・カンボジアの文化を応援しよう!

カンボジアには、ポル・ポトという人物が率いたクメール・ルージュ(カンボジア共産党)が政権を握っていた時期がありました。

このクメール・ルージュ政権時代は非常に短かったのですが、極端な共産主義の実現のために、ほんの数年で教養のある人たちが次々に消されてしまいました。

今回紹介した素晴らしい文化を受け継いできた人々も、もちろん「教養のある人」として対象になって大量に虐殺され、カンボジアの文化を伝えていく人がいなくなってしまったのです。

クメール・ルージュ、それは暗黒の時代でした。

しかし今では、失われてしまった文化を少しでも取り戻そうと、たくさんの人が復興に取り組んでいます。一度は破壊された文化ですが、日々素晴らしい輝きを取り戻しているんですね!

素晴らしいカンボジアの文化、世界中から応援していきましょう!!

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